ばば抜き(解説)

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ばば抜き

 トランプのばば抜きを作る際の、プログラミングにおいての簡単な解説をします。 プログラミングの知識が少し必要です。

 なお、Green(管理人)作のばば抜きをダウンロードすることができます。

> ばば抜き ダウンロード

ゲームのおおまかな設計

 ゲームを作る前、始めに、ゲームのおおまかな流れを考えます。 流れを簡単に整理しておくだけでも、 ゲームを作っている途中で自分の書いたコードが分からなくなったりすることが少なくなります。

スタート画面  
  
ゲーム開始
人数選択 
 ゲーム終了
カードを混ぜる 
  
コンピューがカードを引く← ←
 
自分がカードを引くカードを選ぶ

スタート画面

 まずはスタート画面です。私が作ったゲームではスタート画面は簡素ですが、 オープニング画像やムービーを利用すると綺麗に見せることができます。

ゲーム開始

 ゲームを始める時に「スタート」ボタンを押してもらいます。 「スタート」ボタンを押すとゲームが始まります。

 Greenのソフトでは、人数を選ぶことができます。 人数が変わると、カードを配る際に配るカードの枚数を計算する必要があります。

カードを混ぜる

 カードを混ぜて配ります。後に詳しく説明します。

カードを引く

 「次へ」のボタンを押すと、今の番の人が次の番の人のカードを引きます。

 プレーヤーが引く時だけは、プレーヤーにどのカードを引くか選んでもらいます

ゲーム終了

 ゲームが終わったら、勝ち負けを表示してから、またゲームを始めます。

トランプの処理

 トランプゲームで一番重要なのは、トランプをどのような変数で表すかということです。

 私の場合は、52枚のトランプを 0〜51 の数字で表しました。 また、ジョーカーは「52」の数字で表すことにしました。

マークハートスペードダイアクローバー
トランプの数字A〜KA〜KA〜KA〜K
通し番号0 〜 1213 〜 2526 〜 3839 〜 51

トランプを配る

 私は、トランプを配りながら混ぜる方法を取りました。ただし、効率のいい方法ではありません。

 まず、1人目をジョーカー含めて53枚のカードからランダムで1枚選んで、一人目に配ります。

 次に2人目に配りますが、やはり53枚の中からランダムで1枚びます。 しかし、ここでは前のカードと重複する可能性があります。 そこで、ランダムに選んだカードがすでに誰かに配られていたら、もう一度53枚から選び直します。 今までに誰も引いていないカードが出るまで繰り返します。

 3人目も同様にして配り、人数分配ったらまた1人目に戻ります。 53枚を配り終えたら配布は終了です。

 これは、「アルゴリズム」というものを学ぶことで、 より効率の良い方法を見つけることが出来るようになります。

トランプを引く

 次の番の人のカードの枚数を確認して、その枚数の内から1枚をランダムで選びます。

 自分の番の場合は、カードを引くウィンドウを表示します。 ウィンドウを表示してからランダムで選びます。

 次の人がすでに上がっていた場合はさらに次の人から引きます。

勝敗の判定

 トランプを引いたら毎回勝敗の判定をします。 トランプを引いた時点で枚数が0になったらあがりです。 最後の一人になったらその人は負けです。

 最後に一人になったらその人は負けて新たなゲームが始まります。 ここで始めの処理の「ゲーム開始」に戻ります。

最後に

 お読みいただきありがとうございました。 ばば抜きはトランプゲームの中では作るのが比較的簡単だと思います。

 「分かりにくい」などの意見がありましたら、 「掲示板」まで ご連絡いただけるとありがたいです。

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2006/6/17 更新